腹痛には自然に痛みが治まる時と痛みが強くなる時とあります。放っておくと怖い痛みや隠れている病気など、経験者に教えていただきました。どんな病気が見つかったのか、病院に行ってどのような治療をしたのか、についてまとめました。治療の参考にしてください。

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昼頃突然、腹部に激痛が走り、最初は腸炎かと思いましたが、胃腸薬を飲んでも全く痛みは軽減されなくて、これは病院に行かないと大変なことになると感じました。しかし、病院に行きたくても激痛で動くことも立つことさえもできません。仕方がないので旦那の帰りを待つことにして、夕方まで腹痛を我慢しました。

そして、旦那が帰宅するとすぐに近くの病院に連れていってもらったのですが、医師の診断により、大きな総合病院を受診した方がよいとの見立てで、その場で救急車を呼ばれて、大きな総合病院に搬送されました。総合病院の救急室で沢山の検査をした結果、腹痛の原因は、大きくなり過ぎた子宮筋腫にあるという診断が出ました。

その日は点滴と痛み止めの処置だけで痛みは軽減されましたが、私はそのまま入院して、翌日内視鏡検査やエコー検査などを受けました。するとなんと子宮筋腫が22センチにも巨大化していて、その影響で卵巣は腫れ上がり、すぐに手術が必要と言われました。本来、子宮筋腫は良性のため特に処置しなくても命にかかわる病気ではないのですが、私のように巨大化してしまうと、かなりお腹を切る大手術になってしまい、開腹手術以外に治療方法はないと言われたため、私は即、手術してほしいと先生に頼みました。それから、手術に向けて、CT検査やレントゲン、血液検査など、色々な検査が始まりました。

幸運にも、手術に関するリスクはないとの検査結果が出て、入院してから5日後に、手術を受けることができました。手術当日は母と親戚が付き添いに来てくれましたが、いざ、手術室に運ばれようとした時、担当の看護師が担架に運ぼうとしたのは、なんと私ではなく、母の方だったのです。確かに、私は太っていて、病人には見えません。病院食も美味しかったので、きっと顔色も良かったでしょう。反対に私を心配してくれた母は、食欲もなかったようで、もともと痩せています。私ではなく、母を病人と間違った看護師さんに、一瞬周りの空気が凍り付きましたが、やがてみんなで大爆笑、緊張していた初めての手術でしたが、少し心に余裕が出てきた感じでした。

後から聞いた話ですが、親戚の一人が私の姿を見て、あんなに浮腫んでかわいそうと言っていたのに対して、母が言った言葉が、あれは浮腫んでいるんじゃなくて太っているだけ、あの太さは前から変わっていないよ、と言ったそうです。そんな手術前の会話が、今でも私達家族の笑い話になっています。

手術は無事に終わりましたが、一番驚いたのが、手術は全く痛みがないということ、想像以上に怖くないということです。術後の回復は順調で、手術してから5日後には退院することができましたが、特に困ったことや、怖かったことはありませんでした。ただ、退院があまりにも早いと感じ、家に帰ってから大丈夫かな、と思ったくらいです。

入院中に感動したことは、同じ部屋に入院していた患者さんの家族愛の大きさでした。入院していたのは、子宮癌と闘うおばあちゃんだったのですが、旦那と孫、娘と家族全員が毎日お見舞いに来ていました。しかも、みんなで心底おばあちゃんの体を心配していて、なんとか治してあげようと必死でした。不安がるおばあちゃんを優しく励まし、積極的に医師と話をしています。家族が団結して、病気と闘う姿は素晴らしいと、ついつい毎日こんな家族の話に耳を傾けては、泣いた日もありました。まるで私もおばあちゃんの家族になった気持ちで、病気が治ると良いなと思いました。

入院していると、本当に色々な家族に遭遇します。お見舞いに一度も来ない家族や、あまり会話がない家族、自分の病気をきっかけに、本当に沢山の事を勉強させていただきました。
そして家族の温かさもしみじみ実感しました。勿論、定期健診の大切さもです。